プロテクトホーム

「間取りを決める前に考えること」― 家族の時間と関係性

こんにちは、Protecthomeの岩﨑彩乃です。

タイトルに「」がついてるシリーズを月に一度、更新することにしました。

私の得意なことは 暮らしのこと ですので実体験を交えながらお伝えしていきます。

家づくりを考えるとき、

多くの方は「何LDKにするか」「子ども部屋はいくつ必要か」といった“数字”に注目します。
もちろん部屋数や広さは予算に関わるのですごく大切です。

ですが本当に大切なのは、「その家でどんな時間を過ごしたいか」 です、よね?

私たちは、建築面積の大きな家を建てたいわけではありませんし

施主であるみなさんもそうんだと思うんです。

間取りは “時間の器”

どんな家を建てたいかの前に

どんな暮らしをしたいと思っているのか、を明確にする必要はありますよね。

漠然としていてもいいのですが

ぜひ、この機会に具体的なシーンを思い描く時間を作ってみては如何でしょうか。

間取りは、ただ空間を仕切るものではなく、家族の時間や関係性を形づくる器 と考えてみてください。

忙しい日々の中、

・夕食後に自然と家族が集まる空間

・それぞれの時間を尊重できる空間

・差し込む朝日を感じる空間

数字には表れないこうした 体験 が、日々の暮らしの質を決めていくんですよね。

実例:リビング中心の暮らし・個室を重視した暮らし

わかりやすくお伝えすると

  • リビング中心の間取りを選んだご家庭では、自然に会話が増え、親子の距離感が近くなります。
  • 個室を重視した間取りを選んだご家庭では、それぞれの時間を大切にする暮らしが生まれます。

こんな風に表現されることが多いですよね。

どちらが良い・悪いではなくて、やっぱり「私たちはどんな関係性を育みたいか」が選択の基準になるのです。

家づくりは「人生をどう過ごすか」の設計

お気づきの通りなのですが、

家を建てるということは、単に壁や屋根をつくることではありません。
「これからの人生をどう過ごすか」を設計するスタート地点でもあるんですよね。

・家族とどんな会話をしたいと思っているのか

・どんな空気感を大切にしたいと思っているのか

・どんな時間を重ねたいと思っているのか

なんだか照れ臭いことのように感じますが、重要事項ではないでしょうか。

そんな問いを投げかけながら間取りを考えることで、

家づくりはただの図面づくりから“未来の暮らしづくり”へと変わります。

工務店選び=人選び

間取りをどう考えるかは、一緒に家づくりをする人によっても変わります。

工務店という仕事は忙しい仕事ですから、

そこで働く人の暮らしが 二の次 になっている方は多い業界だと思います。

(ここはキリッと女性の目線で言わせていただきます。)


暮らし方や価値観を一緒に考えてくれる工務店なのか

それとも数字を追いかけた考え方なのか。

工務店選びは、間取りや性能以上に

「誰と家をつくるか」 という大切な人選びでもあるなと私は感じています。

間取りに正解はありません。
けれど「どんな間取りにするか」を考える前に、「どんな時間を過ごしたいか」を考えてください。

自分に正直になるチャンスと思って

立場や体裁や肩書きみたいなものは、そっと横に置いて

ありのままの自分で考えてみてくださいね。

その視点が、住むほどに幸せを感じられる家づくりの第一歩になると

私は信じています。

最後までお読みいただきありがとうございます。